My Essential

スタイリスト四方章敬さん

2023年11月16日

ファッション通をはじめ、さまざまな分野で活躍される方々がスローンの魅力を語る連載 ”My Essential” 。第4回は、スタイリスト・四方章敬さんが登場。スタイリングはもとより、上品さの中に抜け感のあるご自身の着こなしにも注目が集まっています。スローンのファーストコレクションカタログのスタイリングを手掛けるなど、ブランドとのつながりが深い四方さんに “スローン愛” と、ニット好きならではの秋冬おすすめコーディネートを披露していただきました。

━━スローンを知るきっかけとその時の印象は?

アシスタント時代から何かと目をかけてくださっていたスローンの初代ディレクター・小峰明彦さんが、ニットブランドを立ち上げるということで展示会に呼んでいただきました。僕は自称、小峰チルドレン（笑）。彼の手がけるニットなら間違いない！と、たくさん試着した結果、15着くらい購入しました。デザインはどれもシンプルだけど上質で、気負わず着られるところがすごくいいなと思ったことを今でも覚えています。

━━お仕事でもスローンのニットを良く使われる理由は?

例えばクルーネックのネイビーニット。どこに行っても見かける定番アイテムですが、やはり上質なモノでなければ僕のスタイリングは完成しません。そういう意味でスローンのニットは、素材はもちろん首元の開き具合、リブのテンションなど、すべてにこだわりをもって作られているので、1枚取り入れるだけで上質感が加わってコーディネートをまとめることができます。

5Gケーブルショールカラーカーディガン　SL8W-473　着用サイズ 4
14G天竺クルーネック　SL8W-507

━━1着目に選ばれたショールカラーのカーディガン。いかがですか?

トラッド再燃を受けて気になっているショールカラー。どこかおじさんっぽく思われがちなアイテムですが、同色のインナーとコーディネートすれば簡単に、品良く仕上がります。パンツは白のコットンパンツを。真っ白だとモード色が強くなるので、オフホワイトを選ぶのがポイントです。

━━続いて選ばれたのはグレーのVネック。Vネックは良く着られますか?

Vネックというと素肌に着る “ちょい悪”なイメージもありますが、カジュアルからビジネスシーンまで幅広く着られるオーセンティックなニットの代表。このニットは正統派の品格はそのままに、Vネックが浅く、ミドルゲージのゆったりとしたシルエットで他ではなかなか出会えないバランスですね。今日はグレーのワントーンでまとめました。色幅に奥行きのあるグレーは、ワントーンコーディネートに適した色。白Tシャツ合わせやパンツを明るめのグレーにすることで、抜け感が出てこなれた雰囲気が手に入るのも魅力。裾のリブ編みがきつすぎず緩すぎないので、ブラウジングがきれいに決まります。

7G片畦編み Vネック　SL8W-456　着用サイズ 4
60/2 コットン天竺UVTシャツ　SL4S-T163

━━3着目は杢調のカラーニットを選ばれました。

ベーシックカラー好きですが、時には気分でカラーニットを選ぶことも。今回選んだカーキ×ブラウンのミックスカラーニットは肌なじみの良いニュアンスカラーなのでコーディネートしやすく、それでいてニット1枚で主張できるところが気に入っています。しかも驚くほど軽量で、1日着ていてもストレス知らず。手持ちのチノパンツでサラッと大人っぽく着こなします。

3G天竺カラーミックスクルーネック　SL8W-470　着用サイズ 5

━━四方さんにとってスローンのニットとはどういう存在?

持っているニットの7割はスローン。クローゼットを“定番”と“旬もの”にエリア分けしているのですが、定番エリアには黒、ネイビー、グレーのクルーネックをはじめ、ベーシックなニットが出番待ちしている状態。ここにはチノパンツやネイビーのジャケットなど、僕にとっての定番アイテムが揃っています。定番のスタメンになるのはかなり難しく、選ぶ目もおのずと厳しくなるのですが、スローンのニットは定位置をキープしつつリピート買いしているものばかり。それだけクオリティが高く、「ありそうでないもの」と言えるのだと思います。

PICK UP ITEM

5Gケーブルショールカラーカーディガン　SL8W-473