スローンでは、毎シーズン約100種類ものニットやカットソーを展開しています。さまざまな分野でご活躍されている方々に、その中から「これが着たい」と思う一着を選んでいただき、実際の着こなしや着心地を語っていただきます。
第三回はカラーコーディネーターの Naoko さんにお話を伺いました。
―スローンの色使いについて、どう感じますか?
少しくすんだグレイッシュなニュアンスカラーが、毎年少しずつ変化して登場するのがとても魅力的だなと思っています。
黒では少し重い、白では明るすぎると感じる方にも、その中間の色があることで、どなた
でも似合う色を見つけやすい、
そこがスローンの魅力のひとつだと思っています。
―ご着用いただいた10G天竺 ダブルフェイス ショート丈クルーネック SL10W-953 グレー。配色のポイントをお願いします。
グレーは、鮮やかさの少ない落ち着いた色味なので、少し色を足したくてデニムでブルーを入れました。
グレーとデニムのブルーのトーンを合わせ、なじませるような配色を意識しました。

―もしこのグレーがしっくりこなかった場合、何色を差したら?
グレーは比較的どんな色も受け止めてくれると思います。
赤系が得意な方であればピンクやオレンジ、青系やグリーン系が得意な方であればグリー
ンやブルー、ネイビーなどもおすすめです。
グレーは清潔感と知的さを感じる色。
ほんのり青みを含んだグレーは、ブルーベースの方や透明感のある肌トーンの方によくな
じみます。
控えめながらも洗練された印象を求める方におすすめの色です。
―Naokoさんの肌はブルーベース、イエローベース、どちらですか?
私の肌の傾向はブルーベースです。
とはいえ、ブルーベースの色しか着られないわけではなく、イエローベースの色も小物と
の組み合わせ次第で楽しめると思っています。
いずれにしても理論をベースにしながら、感覚的にもコーディネートを楽しむことを大切にしてほしいと、そう願っています。
―では、10G天竺 ダブルフェイス ショート丈クルーネック SL10W-953 グリーンの配色のポイントをお願いします。
私はグリーンがあまり得意な色ではなくて、どうしても顔映りがくすんで見えてしまうんですね。
なのでグリーンを着るときは、ボトムスにもってくることが多いです。
そのぶん、得意なネイビーを合わせたり、ピンクとかマゼンタのような、グリーンと同じくらいの強さの色を小物でしっかり取り入れて、グリーンの冷たい印象をやわらげるようにしています。
全体のバランスを整える、そんなつもりで小物を使っています。

―あえて強い色を持ってくるということですか?
そうですね。ここに淡い色を持ってきても、グリーンのほうが勝ってしまって調整にな
らないので、ニットと同じくらいの彩度があるピンクのバッグに合わせて、バランスを取りました。
澄んだ発色のグリーンは、シンプルな装いに合わせるだけで、冴えた生命力を感じさせる
色。
鮮やかな色やクリアなトーンが得意な方におすすめで、軽やかでモダンな印象を楽しみたい方にもぴったりです。
―最後に、10G天竺 ダブルフェイス ショート丈クルーネック SL10W-953 ブラウンの配色のポイントをお願いします。
このブラウンはオレンジベースからできているものが多いのですが、色相環(「色の種
類」を円の形に並べた図のこと)で言うとオレンジとパープルは少し離れた位置関係にあり、「中差色相(少し離れた位置の色)」という配色になります。
パープルを入れることで動きが出るので、このスローンの素敵なパープルのストールにあわせて、バッグとピアスもパープルでつないでみました。

―このブラウンはどんな方に似合うでしょうか?
赤みが似合う方ですね。暖かみのあるオレンジや赤系が得意な、イエローベースの方に
特におすすめです。
このブラウンは明るすぎず暗すぎず、中間のトーンなので、どんな方にもなじみやすいと
思います。
温もりを感じるブラウンは、肌になじみながら優しさを印象づける色。
赤みが得意な方やスモーキーなトーンが似合う方は、肌のトーンと調和し、上品な血色感
を添えてくれます。
―似合うと好きのバランスをどう考えていますか?
「好き」や「似合う」って、どちらも自分らしさの表れで、表裏一体だと思うんです。
私自身、パーソナルカラーで「似合う」と言われる色と、自分の好きな色が正反対だった
時期がありました。
でも年齢を重ねるうちに、「似合う」と言われた色にもチャレンジしてみると、周囲から
「すごく似合うね」と言われることが増えて。
そのことで、自分を客観的に見られるようになってきたんです。
「好きな色」を着るのももちろん良いことですが、「似合う色」を着ることも自分らしさ
のひとつだなと感じるようになりました。
好きな色は好きで着ればいいし、それをどう似合わせるかは配色で調整すればいいと思っ
ています。
なので最近は、「似合う」と「好き」の境界線があまりなくなってきている気がしていま
す。
―今、ご自身が洋服に求めるものは?
自分らしくいられる洋服ですね。
着心地や素材感、色、サイズ感など、自分に合った服を着ていると本当に楽でいられます
し、同時にワクワクもします。
好きで、自分にふさわしい洋服を着ることは、心の安定やときめきにつながることだと
思っています。
―Naokoさんのパーソナルカラーコンサルティングを受けるには?
毎月 Instagramアカウントにてストーリーズとフィード投稿でご案内しております。詳細はそちらよりご確認ください。
Instagram: @colorlab_naoko
Naokoさんが選んだSLOANE
10G天竺 ダブルフェイス ショート丈クルーネック SL10W-953
¥37,400
SIZE:1-3
COLOR:Ivory / Green / Brown / Gray / Black
※NaokoさんはSIZE 2を着用
PROFILE
Naoko | カラーコーディネーター
「似合う」と言われた色をどう活かせばいいか分からなかった自身の経験から、色彩塾で色彩理論とcolor+shape®パーソナルカラーメソッドを体系的に学ぶ。
理論と感覚の両面からアプローチし、色を通して「自分らしさ」を導き、なりたい自分に寄り添うパーソナルカラーコンサルティングを行っている。
色と素材の調和を大切にしながら、大人の女性が「自分らしく心地よく」いられる装いを目指して活動中。
Instagram: @colorlab_naoko
OTHERS
▶SLOANE GOES OUT with SATOSHI HASHIMOTO
▶SLOANE GOES OUT with KEN KAGAMI
