ファッション通をはじめ、さまざまな分野で活躍される方々が、スローンの魅力を語る連載 ”My Essential” がスタートします。記念すべき第1回は、スタイリストの髙橋リタさんが登場。シンプルベーシックを軸に旬の気分を添えた “リタ・ベーシック”と呼ばれるスタイルは、幅広い年齢の女性から支持され、その審美眼にも定評があります。6年前、オープンしたばかりのプレスルームに一番乗りで貸し出しに訪れたという、自他ともに認めるスローンファンのリタさんに2回に渡ってお話を伺いました。
━━━スローンとの出会いは?
私にとってシンプルでベーシックなニットは、プライベートでもスタイリングを組む上でも欠かせない大切なアイテムのひとつ。それなのに、ありそうでいて探すとなかなか見つからず困っていた時に出会ったのがスローンでした。素材やゲージ、襟元の形など、微差にこだわった型違いのニットが全型、全サイズ、色展開も含めて数多く揃っていることに感動してしまい、まずは私が全部揃えようと決心。今ではほとんどのニットを持っていて、スローン専用の引き出しまであるほど。近頃、手持ちのニットを把握しきれなくなり「私、このニット持っていた?」とプレスの方に聞くことが増えてきたので、リストを作って管理することにしました(笑)。
━━━スローンのニットの魅力は?
ウィメンズの場合、身頃がシェイプされていたり、オーバーサイズばやりの今は肩が大きく落ちてしまうものが多いのですが、スローンのニットは余計なことを一切していない、奇をてらわない潔さがありがたいですね。それでいてどこか洗練されているのは、スローンの母体がニットを専門とする老舗ならではの物づくりのベースがしっかり確立されているから。
デコルテを出すのが苦手だからか、私が持っているニットのほとんどがクルーネックです。その魅力は丸首の幅と下がり具合が開きすぎず、詰まりすぎずのパーフェクトなバランスできれいに収まること。また裾リブの太さやテンションも程よく、ボトムを合わせるとウエスト回りがすっきり整うなど、大人に優しい細部へのこだわりもうれしいですね。
━━━ご自身はスローンのニットをどう着こなしていますか?
私の着こなしのベースにはいつもスティックパンツがあって、スローンのニットとの相性は抜群。例えば、週末のドライブや海辺のセカンドハウスへ行く日は、このパンツにローゲージのニットを合わせたリラックスした着こなしが気に入っています。また友人との食事などちょっとおしゃれをして出かけたいときは、半袖とカーディガンをツインニット風に着てパールをプラスします。その日の予定に合わせて選んだニットに袖を通すと、自分らしくいられる心地よさとおまもりのような安心感に包まれていると感じます。
RITA’S CHOICE #01
大人にも優しいローゲージ
「小柄な私でも1や2サイズを選ぶとバランスよく着こなせます。スティックパンツをはじめ、ふんわりとしたチュールスカートにスニーカーやブーツを合わせたガーリーな着こなしも今年らしくておすすめ。冬の海ロケにも欠かせない1枚です」。純血種の羊毛からしか採取できない柔らかな風合いのスーパージーロンラムズウールにカシミヤをブレンド。(右)3G&5Gジーロンラム×カシミヤ タートルネック SL3W-042 ¥36,300 (左)3Gジーロンラム×カシミヤ ドロップショルダー SL3W-063 ¥36,300
「毛玉ができにくく、型くずれしにくいクルーネックは、6年間着続けている冬の定番。写真のようにスローンの白Tと重ね、首元と裾からチラッとのぞかせた着こなしは私にとって冬のユニフォームのような存在で、ほぼ毎日のように着ています」。柔らかなエクストラファインメリノウールを極限まで目を詰めて編み立てたハリとドレープ性が魅力。30Gメリノウール天竺 スーパーハイゲージクルーネック SL3W-075 ¥26,400 (中のTシャツ)60/2 コットン天竺 UV Tシャツ SL4S-T163 ¥9,680
RITA’S CHOICE #03
着る人を際立てるリブニット
「シンプルなリブ編みも、ありそうでなかなか見つからないニットのひとつ。高めのタートルの後ろ部分にスリットを入れたほんのりモードが香る黒は、映画「パリの恋人」のオードリー・ヘプバーンを想わせる洗練されたムードが気に入っています。ラウンドネックともども、フィットし過ぎない絶妙なテンションのリブ編みはコートのインナーにもピッタリです」。(右)14Gリブ メリノウール タートルネック SL2W-009 ¥26,400 (中・左)14Gリブ メリノウール ラウンドネック SL3W-008 ¥25,300
スタイリスト。女性誌、広告を中心に、各方面で活躍中。シンプル&ベーシックを基本に、こなれたカジュアル感、品のよさ、旬の気分が巧みにミックスされたスタイリング、東京と七里ヶ浜で送る洗練されたデュアルライフが幅広い年齢層の女性たちから支持を得ている。
Instagram:jojopon
*12月16日公開予定の後編では、髙橋リタさんがこだわり続けるサイズ選びや、春に着たいとおっしゃるニットについてご紹介します。